ザッケローニ監督が、翌日のグアマテラ戦に向けての練習後、記者会見を行いました。
イタリア次期監督候補に挙がったザック 「W杯に集中している」 (ゲキサカ) – Yahoo!ニュース
「一つのポジションのせいではなく、チーム全体のバランスが少し崩れてしまったのかなと思っている。チーム全体の問題と捉えて課題に取り組んでいる」。2日から始まった代表合宿では守備に重点を置いてきた。「ここからW杯本番に向けて適正なバランスをいかに身に付けるか、取り戻していけるかが大切になる」と力を込めた。
(記事より抜粋)
おいおい、ザック。もしかしてこのブログ読んだのか?
ザックジャパンの守備が崩壊した2つの理由
このエントリー読んだのか?
んなわけないな。
まあ、しかし、コンフェデ戦以降は、チーム全体の攻撃への意識、ゴールへ向かう気持ちが強すぎたのは確かだと思います。気持ちはゴールへ向かってるのに肝心のボールを相手に奪われて攻められるという・・。
今後の改善点としては、攻撃から守備への切り替えをもっと徹底することは当然ですが、もっと潜在的な部分を見直す必要があると思います。
ポイントはネガティブシンキングです。
ネガティブシンキングのできる選手は、自分たちの攻撃中であっても不謹慎にもボールの奪われ方を想像します。
「あいつがあの位置からあのボールの持ち方でドリブルで突っかけたらボールを取られるぞ」とか、「あの体勢であの角度から無理にクロス放り込んだら、簡単にクリアされてボールつながれるぞ」とか。そんな風に味方のミスまで想定して、ボールを奪われた際に先読みして素早く守備の為に動けるのがいい意味でのネガティブシンキングのできる選手です。
反対にポジティブシンキングな選手は、「絶対、こいつを抜いてクロスを上げてやる!」と目の前の相手に勝負を挑みます。ボールを奪われることなど考えずゴールの為にとにかくトライします。あるいは、「なんとかドリブルでマークを外してクロスを上げてくれー!」とゴール前に走りこみます。ゴールが生まれるのはそういう客観的には確率の低いであろうトライが成功した時が多いので、がむしゃらに無茶するような選手というのは攻撃において非常に重要です。(余談もいいところですが、オシムが巻に期待していたのはそういうところだと思います。。)
全員ネガティブシンキングでは攻撃になりませんし、全員ポジティブシンキングでは、誰かがミスしてボールを奪われた時、カバーに動くよりも先に「おいおい、何してるねん。」というため息が聞こえてきそうです。
ネガティブとポジティブどちらが良いとか悪いではなく、チームにとっては両方必要なものです。結局、それがチームとしてのバランスです。ここ数試合はそのバランスがポジティブに振れ過ぎていたんです。
そして、バランス以上に大事とも言えるのが読みです。ゲームを読む力、ボールの行方を読む力、トライするべきか否かを読む力、そういった先を読む力を鍛えて、それを11人でしっかり共有できるようにチームの完成度をこれからどんどん高めていってもらいたいところです。
頼むよ!ザック!
グアマテラなんか、守備を意識しながらでも3点ぐらい取っちゃいな。
3-0で勝っちゃいな。
以上、「今、ザックジャパンに必要なネガティブシンキング」でした。