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イニエスタが見せた3タッチ
CL決勝ラウンド1回戦バルサvsマンCの2nd legでのワンシーンなんですが、イニエスタのサッカーセンスが凝縮された見事な3タッチに興奮してしまったので、一緒に興奮して下さい。
前半41分のこのシーンです。
残念ながら、リアル進撃の巨人ことコンパニにファールで止められてしまったのですが、フェルナンジーニョとコンパニというマンCが誇る守備の要2人を見事に手玉に取ったイニエスタのさりげないドリブルのコース取りのセンスをポイントインチェック。
中盤でバルサがボールを奪い、イニエスタへ。イニエスタは前を向いてドリブルスタート。
まず右足アウトサイドで中へ入ります。
これは、後ろから追いかけてくるフェルナンジーニョの前に出て、ボールとフェルナンジーニョの間に自分の体を置くことでボールを取られなくする為です。
こういう場合、巧い選手はボールを運びながらあえて真後ろからチェックに来る選手に体を当てます。中田英なんかはこういうドリブルが抜群に巧かったですよね。
イニエスタがすごいのはこの次のワンタッチです。
今度は右足インサイドでボールを外へ振ります。
このワンタッチでどうなるかと言うと、
フェルナンジーニョを完全に背中に背負うことで無力化し、しかもコンパニの意識を外に振ったわけです。
仕上げは、右足アウトサイドで中へ。
巨人(コンパニ)は完全に外に向かって進撃してしまっているので、中へ切り返すことで振り切れるわけです。
しかし、巨人としてはさすがにここを通すわけには行かないのでファールで、身体で、意地でイニエスタを止めました。
ご覧のようにボールは完全に巨人の左足下をするりと抜けていました。
何がすごいって最終的に中に抜けてるんですね。
守る方からしたら外に行かれるのはまだいいけど中には絶対行かせたくありません。
しかもこの角度だと中に行くということはイニエスタは利き足の右足でボールを持てるので、シュートでもパスでも決定的な場面になること間違いなしです。
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イニエスタのサッカーセンス
だいたいこういう場面では、後ろから来るフェルナンジーニョを背負いながら中に行くフリして、コンパニに中を絞らせておいて、外へ抜こうとするのがまあまあ巧い選手です。
中→外です。
ところがイニエスタぐらいになると、中→外→中です。
一瞬ですが、外を挟むことでコンパニの意識と身体を一瞬外に向けさせて、中に抜いていく。
この狭いエリアで、しかもコンパニに勝るとも劣らない巨人フェルナンジーニョを背負いながら、中→外→中という細かいボールタッチはなかなか出来ません。
おそらくイニエスタはボールをもらった瞬間に、この中→外→中のコース取りを頭に思い描いているんだと思います。
もしかしたら、右足でボールを持った状態でバイタルを突破してシュート、までイメージしていたかも知れません。
この男、サッカーセンスの塊です。
審判に起こしてもらう時のこのどや顔たまりません。wwww