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ゴールを決め続けるストライカーに絶対必要なものとは?

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ゴールを決め続けるストライカーに絶対必要なものとは?

パスとシュートの違い

 パスは味方にしますね。相手に取られないように味方にボールを渡すのがパスです。シュートは相手ゴールに向かって打ちます。当たり前ですね。

 何が言いたいかと言うと、シュートというのは、それまでチームで大事にパスで繋いできたボールを手放すことに等しいのです。

 シュートのこぼれ球を拾えることもありますが、それを除けば、ゴールが決まるかどうかに関わらず、シュートを選択した時点で、そこまでの攻撃は終わることになります。

 例えて言うなら、シュートというのは、引き金を引くようなものです。的に向かって徐々に近づいて、最後に引き金を引く。的に近づくのはみんなのパスワークやドリブルで近づきます。そして、最後に誰かが引き金を引きます。

「誰かが」です。

引き金を引く

 この引き金を引くという行為は非常に責任重大です。せっかくみんなの力でちょっとずつ的に近づいてきたのに、一人の判断で引き金を引いて的を外してしまえばそのチーム全員の努力は全て水の泡になるからです。弾は一発しか入っていません。もう一回打たせて!というわけにはいきません。またスタートに戻って的に近づいて行くところからやり直しです。

 そう思うと、もし全く望みの薄いところからシュートを打って外してしまったら、必死に相手の攻撃を防いで、必死に走ってボールをつないできたチームメイトは少なからず思うはずです。「入るわけない所から無理に打つなよ・・」と。

 絶対決められる!っていうところまでこぎ着けて、最後のシュートをミスしてしまったら、チームメイトがガックリ肩を落とすのも仕方ありません。

 引き金を引くには、それなりの覚悟が要るのです。

チームのボールか?お前のボールか?

 僕の大好きなGIANT KILLING(1) (モーニングKC)という漫画の一場面で、たつみ監督が、自チームのエースストライカーである夏木に問いかけています。

「お前が前線で受けるボール、そいつは味方が必死になってつないできた魂のこもったボールだ。お前にとってそのボールってなんだ?チームのボールか?お前のボールか?」

 夏木は、典型的なストライカータイプで、とにかくシュートを狙うFWでした。
 シュートを外しまくって反省していた夏木は、監督のその質問に対して、自分の中で答えを出します。それはチームのボールだと。せっかくみんながつないできてくれたチームのボールを、無理なシュートで台無しにしてはいけない。もっと周りも見れて、的確なパスもできるオールラウンダーなFWになるんだと。

 しかし、たつみ監督が伝えたかったのはそういうことではありませんでした。
 たつみ監督が夏木に求めていたのは「エゴイスティックなFWとしての決心」です。

以下、たつみ監督の言葉を要約
 「普通は、自分のボールではなくチームのボールだと思うものだ。けど、エゴイスティックなFWは、チームのボールだというのは分かった上で、自分のボールだと思い込める度胸がある。味方の思いを背負いきって自分の為にプレーできるか、それがエゴイスティックなFWとしての決心だよ。そういうFWは強いよ。度胸があるからしくじっても何度でもパスを要求する。どこからでもシュートを狙う。だからゴールも量産される。夏木もそういうタイプかと思ったんだけど・・。」

 結果、どうなったかは漫画を読んでみて下さい。この漫画はホント面白いです。試合ももちろん面白いのですが、ピッチ上の話だけでなく、ピッチの外にもスポンサーやサポーターとのドラマがあったり、選手同士の衝突を乗り越えてチームがまとまっていく過程が描かれていたりと、子供より大人が楽しめるサッカー漫画です。読んだことのない方はぜひどうぞ。
GIANT KILLING コミック 1-34巻セット (モーニングKC)

GIANT KILLING(1) (モーニングKC)

シュートを外した時に問われるストライカーの真価

 ストライカーという役割を担う為に、必要な要素とは何でしょうか?

 シュート力、貪欲にゴールを狙う姿勢、それはもちろんですが、もっと大事なことは、チーム全員の思いを背負う覚悟です。

 最後の引き金を引くという行為の重みを分かった上で、それでもためらわずに思い切って引き金を引く覚悟。

 しかし、サッカーというのは非情なもので、90分でゴール0というのも珍しくはありません。一生懸命シュートを打っても、そのほとんどがゴールにつながらないということです。つまり、いくら覚悟を持ってシュートを打っても、入るより入らないことの方が多いわけです。

 なので、シュートが入らなかった時こそ、ストライカーの真価が問われるとも言えます。

 シュートを外そうがGKに防がれようが、次こそは絶対決めるからみんなのボールを俺に預けてくれ!と何度でも思える度胸、勇気、自信。そういったメンタル的な強さがあればこそ、次のチャンスに積極的に向って行くことができ、それが結果的にゴールの量産につながるんだと思います。

バティゴール


試合を決める数々のスーパーゴールを決めてきたバティストゥータ。
とにかく貪欲に強引にゴールを狙うタイプのFWでした。
最近ではFWの仕事はゴールだけじゃないという風潮が強くなってきたので、こんなFWはもう出てこないかも。

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