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Jリーグを2ステージ制にするならば、どうやって年間優勝チームを決めるべきか

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Jリーグを2ステージ制にするならば、どうやって年間優勝チームを決めるべきか

ちょっと待った!Jリーグ2ステージ制復活に物申す!
・・というわけで、僕が納得できないのは、真のチャンピオンを決める最も重要なプレーオフのルールについて・・・、だったのですが、いろいろ具体的に考えているうちに、新しい考えが出てきたりして、結論が二転三転しました。
 というかまだ結論と言えるほどの意見は固まっていません。
 ただひたすら悩ましいという、実行委員会のお偉いさん方の気持ちがちょっと分かったような気もします。
 なので、なんか取り留めのない文章になっているかも知れませんが、興味のある人はどうぞ頑張って読んでみて下さい。

以前の2ステージ制の問題点

 Jリーグ発足当時の2ステージ制は、前期優勝チームと後期優勝チームが最後に決勝戦をして年間チャンピオンを決定するというルールでした。
 このルールでは、もし前期も後期も優勝できなかったチームが、結果的に年間勝ち点1位だった場合、1年で最も多く勝ち点を積み上げた最も強いと言えるチームが、チャンピオンになれないというおかしなことになってしまうわけです。

改善案

 そんな理不尽な事態を避ける為に、今回の改革案で採用されそうなのが、
前期、後期、それぞれの1位、2位のチーム(計4チーム)が一発勝負のトーナメント(スーパーステージ)をして、そこで勝ち上がったチームと、年間勝ち点1位チームが、一発勝負の決勝戦をして勝った方がチャンピオンとなる。というルール。
 分かりやすくトーナメント表にすると、こんな感じ。
playoff
 決勝戦で年間最多勝ち点のチームが待ち受ける形なので、前期、あるいは後期だけの優勝チームよりも、最もそのシーズン強かったと言える年間最多勝ち点チームが有利なプレーオフになります。

見切り発車?

 今回、実行委員会から正式に発表された内容で、は?となったのが、

 年間勝ち点1位クラブがスーパーステージ進出の権利を得ていた場合の代替案や、ACLの出場権、賞金額等に関しては、今後の議論で決定される。
(情報提供:SOCCERKING)

 この部分です。
 スーパーステージ進出の権利を得るというのは、前期か後期のどちらかで2位以内に入ることです。
 つまり、この文章を言い換えると、

 年間勝ち点1位クラブが前期・後期のどちらかで2位以内に入った場合の代替案や、ACLの出場権、賞金額等に関しては、今後の議論で決定される。

 年間勝ち点1位のチームが、前期・後期のどちらかで2位以内に入るなんていうのは、当然のことなんです。前半も後半も3位以下で通年で1位になるなんていうことは、今までもこれからも、ほぼありえないでしょう。
 そんな当たり前のことが起きた場合の代替案を今後議論する??
 そこが決まってなかったら、何も決まっていないに等しいやないかい!見切り発車も甚だしいぞ!
 と激おこプンプンしながら、文句言うてやろうと思っていろいろ具体的に考えているうちに、お偉いさん方が言う代替案というのが何なのか分かってきました。

代替案

 「年間勝ち点1位クラブがスーパーステージ進出の権利を得ていた場合の代替案」というのはどういうことかと言うと、要は、年間勝ち点1位のチームは、スーパーステージが免除されるということ、そしてその空いた席に下のチームを引っ張り上げて参加させるということなんですね。

 具体例を出して説明しましょう。
 例えば、リーグ戦がこんな結果になった場合、
前期 1位 セレッソ 2位 マリノス 3位 ベガルタ
後期 1位 レッズ  2位 セレッソ 3位 レイソル
年間 1位 セレッソ
 いわゆる代替案がなければ、
playoff2
 ってな感じで、セレッソだらけのプレーオフになってしまいます。これではセレッソ同士が当たって試合が無くなったりと、不都合なことがいっぱいでてきてしまいます。
 が、僕が想像する代替案でトーナメントを組みなおすと、年間勝ち点1位のセレッソは、スーパーステージは免除となり、その分、下の順位のチームが繰上がってスーパーステージに出場できることになります。
 つまり、こうなります。

playoff5
 前期1位のセレッソの場所に前期2位のマリノスが入って、そのマリノスがいた場所に前期3位のベガルタが入ります。
 そして、後期2位のセレッソの場所に後期3位のレイソルが入ります。
 この形だと、年間勝ち点1位セレッソは勝ち上がってきたチームと最後の一発試合するだけでいいので、コンディショニング面でも間違いなく他よりも有利になります。しかも、ホームでの一発勝負です。優勝の瞬間を見に集まった大観衆の前でやるわけですから相手は相当やりにくいはず。
 スーパーステージもそれぞれ上位側のホームでやることで、リーグ戦の結果をアドバンテージとして反映させることができると思います。

議論中の問題点

 ただし、この方式でも問題点がいくつかあります。
 例えば、リーグ戦がこんな結果になったとしましょう。
前期1位 セレッソ 2位 マリノス 3位 ベガルタ 4位 レイソル
後期1位 レッズ  2位 マリノス 3位 セレッソ 4位 ベガルタ 5位 FC東京
年間1位 セレッソ
 これを先ほどと同じように年間1位のセレッソを外して下から引っ張り上げるとどうなるかと言うと、
playoff6
 このように、マリノスがかぶってしまいます。
 かぶった場合、マリノスが勝ち抜けとしてしまえば一番すっきりするのですが、大会スポンサーとの契約のことを考えると、協会としては、試合が減ってしまうという事態は避けたいところでしょう。大人の事情というやつです。
 じゃあ、どうするかと言うと、2つあるマリノスのうち片方を除外してまた下から引っ張り上げるということになりますね。
 どっちを除外しましょう?
 マリノスは前期、後期両方とも2位です。ただ前期の2位というのは、1位のセレッソに次いでの2位なので、このスーパーステージ内で考えると実質1位(最上位)なわけです。一方、後期の2位はレッズに次いでの2位なのでと実質の2位です。ということは実質1位の方(前期2位)を優先してあげないと、かわいそうです。
 そこで、後期2位の方のマリノスを除外して、後期3位を引っ張り上げようと思ったら、後期3位はセレッソなので除外。
 そこで、仕方なく後期4位のベガルタを引っ張り上げようと思ったら、ベガルタは既にスーパーステージに出場権があるので除外。
 となって、結局5位のFC東京を上げなければならなくなるわけです。
 リーグ戦5位のチームがスーパーステージに進出するということも納得しがたい問題ですが、もっと大きな問題は、前期4位のレイソルの存在です。なぜ前期4位だったレイソルが出られなくて後期5位のFC東京が出れるんだ?!というなんとも説明のつかない事態になるわけです。もし、そういう場合は前期4位のレイソルに出場権を与えましょう。としてしまったら、そもそも2ステージ制にした意味がなくなります。
 そんな誰も納得できない形で無理矢理試合をするぐらいなら、かぶったところは素直に勝ち抜け扱いで試合を無くしてしまう方がいいと、個人的には思います。

 さらにこんな場合も考えられます。
 例えば、3強チームが圧倒的な強さでこんな結果になったとしましょう。
前期1位 セレッソ 2位 マリノス 3位 レッズ 4位 レイソル
後期1位 セレッソ 2位 レッズ 3位 マリノス 4位 ベガルタ
年間1位 セレッソ
 1位のセレッソを除外してトーナメントを組むと、こうなります。

playoff8

 こうなった場合、見てのとおり両チームともかぶってしまいます。先ほどと同じように試合数を確保するが為に両チームとも片方を除外して、下のチームを引っ張り挙げるとなったら、レイソルとベガルタをプレーオフに参加させることになります。
 せっかくリーグ戦で綺麗に3強が決まったのに、そこに無理矢理4位以下のチームにチャンスを与える必要が果たしてあるでしょうか?
 両方かぶった場合は、やはり単純にマリノスとレッズで試合をして勝った方が、セレッソへの挑戦権を得られるという形が一番納得のいく形です。
 ただ2試合も減ってしまうとなると、さすがにスポンサー契約にいろんな支障が出てくると思うので、この場合はマリノスとレッズが一発勝負ではなくホーム&アウェイでやるなど工夫をして、試合数を確保する必要があるかも知れません。もちろん、もし前期も後期もマリノスの方が上位だったのなら、マリノスのホームで2試合すればいいと思う。
 
 いずれにせよかぶった場合は勝ち抜けというルールにした方がすっきりして納得いく形になります。しかしそうすると、試合数は減ることになるので、大会スポンサーにはその辺飲んでもらう必要があります。飲んでもらうには飲んでもらうなりの契約になるでしょうから、契約料の減額につながる可能性もあるでしょう。

 結局、この辺りが実行委員会も頭を悩ましている部分なんだと思います。
 選手もサポーターもスポンサーも皆が納得行く形を作るのが、困難であるだけでなく、いろんなパターンを想定して、こういう場合はこうやって、こういう場合はこうやって、と修正すればするほど、結果的に大会ルールが複雑になり、非常に分かりにくい形になってしまいます。
 複雑になりすぎると、理解しづらいどころか、TVなどで限られた時間内に、大会ルールを説明することすらできなくなってしまいます。
 

2ステージ制、成功のカギ

 2ステージ制が成功するかどうかは、「リーグ戦は予選である」という概念が浸透するかどうかにかかっていると思います。リーグ戦は優勝を決める為にするのではなく、優勝を決めるプレーオフに、より有利な形で出場する権利を得る為の予選であり、予選突破のチャンスは年に2回あるという概念です。
 その為には、予選(リーグ戦)→本戦(プレーオフ)の流れが、誰もが納得行く形で行われることが非常に重要です。
 本戦出場権の獲得のルールがとても納得できないもの(4位のチームより5位のチームが優先されるようなルール)だったり、予選で充分に決着がついているはずにも関わらず、大人の事情の為に、余計な試合をしなければならなかったり、そういう納得の行かないルールの下で行う本戦が用意されている予選リーグに選手もサポーターも果たして熱くなれるでしょうか?

 プロの世界ではお金がものを言いますが、目先のお金に目がくらんでしまっているようでは、運営側もプロとは言えません。目先のお金を優先する余り、リーグから熱を奪ってしまうようなことだけは避けてもらいたいと、強く願います。
 選手やサポーターが熱くなれる、本当の意味で盛り上がるリーグにすることが、結果的にお金を生むことになるのですから。

欧州とアジアの土壌の違い

 欧州にはチャンピオンズリーグとUEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)があります。
 これらの大会はレベルの高さも然ることながら、出場できればクラブに相当な収入をもたらすそうです。勝ち進めば進むだけがっぽがっぽです。
 アジアのチャンピオンズリーグは規模もレベルも旨みもヨーロッパチャンピオンズリーグとは比べ物になりませんし、UEFAカップに当たる大会はアジアには存在すらしません。
 この土壌の差を考慮せず、欧州の猿真似(1ステージ制)をしていても同じように盛り上がらないのは当然です。欧州のリーグ戦ではチャンピオンズリーグに出れるかどうかは、金銭面に限って言えば、優勝できるかどうかよりももっと大きな問題なんだと思います。そういう大きな分かれ目がリーグの中に数箇所あるからこそ20前後のチームが1つのリーグでそれぞれのモチベーションを持って最後まで戦い抜けるわけです。
 それに対してJリーグの現行の18チームによる年間1ステージ制では、クラブにとっては上位と下位、つまり優勝と残留以外、大きなモチベーションは無いといっても過言ではありません。シーズン終盤に優勝の目もなく降格することもないチームが最後の最後まで死に物狂いで戦い抜けるものでしょうか?(選手の頑張りが足らないとか言ってるんじゃないことはご理解ください。)

 今のJリーグには日本代表のように広く世間一般を巻き込むまでのは残念ながらありません。結果的に入場者数は伸び悩んでいます。
 この現状を打開する為の、2ステージ制&ポストシーズンという形は、僕は決して悪いアイデアではないと思います。ただ、今も実行委員会の人たちがなかなか結論を出せていないように、バランスよく公正な大会にする為のルールを詰めるのが難しい。。

日本サッカーに幸あれ!

 おそらく、2ステージ制へ移行するという話が、メディアに漏れ漏れになってしまったので、どうせ漏れるのなら公式に発表してしまえ!ってことで、まだ細部まで詰めきれていないにも関わらず発表したんでしょう。
 ドタバタした見切り発車的な発表であったことは否めません。
 しかし、悪く言えば見切り発車ですが、良く言えば自分たちだけで全て決めてしまわず、世間の議論、意見を聞く余地を残しているとも取れます。
 今後、クラブ、選手、サポーター、スポンサー皆で建設的な議論をして、Jリーグがより熱く盛り上がる大会になってほしいと願います。
 
 長々と読んでいただいた方、ありがとう。 

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