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アギーレが目指すアンチポゼッションサッカー

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遠藤が目指したポゼッションサッカー

 ザックジャパンの絶対的なゲームメーカーと言えば、遠藤でした。何故か本大会では使われませんでしたが・・。

 その遠藤が目指していたのは、ショートパスを多用したポゼッションサッカーでした。それは遠藤の哲学であり、最も得意とするプレーです。

 慌てて縦に蹴るのではなく、まず落ち着いてボールを保持し、サイドバックの上がりをうまく使い、横パスやバックパスも使いながらチーム全体を押し上げて、時間をかけて人数をかけてゴールに迫るサッカーです。

 そういうサッカーをするには、簡単にボールを失わないようにするのが最優先とも言えます。

アギーレが目指すアンチポゼッションサッカー

 アギーレジャパンの試合はまだウルグアイ戦、ベネズエラ戦、ジャマイカ戦と3試合しただけですが、ある程度、特徴的な形が見えてきています。

縦に速く!

 アギーレジャパンの攻撃はカウンターが多いです。

 パスをつなぐ、ボールを保持するなんて二の次です。相手ボールを奪ったらとにかくまずは縦に行け!多少無理矢理にでも相手ゴールへ向かえっ!です。

 前線の選手はDFラインの裏を狙って走り、ボールより後ろに居た選手はボールホルダーを追い越して一気にゴールへ向けて走ります。全速力です。

 と、これが高い位置でボールを奪った時の約束事なんだと思います。

 もちろん相手もバカじゃないので、状況や場所によってはすぐさま縦にボールを運べないこともあるし、無闇に前にドカンと蹴っても相手にボールを返すだけです。

 しかしボールを奪った瞬間、まだ相手の守備陣形が整う前に、裏のスペースを狙うということを出し手も受け手も徹底して準備していれば、鋭く縦に速いカウンターを仕掛けられる可能性は高まります。

 相手の攻撃を止めてホッと一安心じゃねえ!相手ボールを奪った瞬間こそが全力勝負だっ!という意識の共有です。

ジャマイカ戦のゴールシーン

 10月10日ジャマイカ戦で岡崎が決めたゴールはまさに狙い通りの高速ショートカウンターでした。

 まず相手の右サイドからのビルドアップに高い位置からプレッシャーをかけます。anti1
 これだけプレッシャーをかけられてるにも関わらず、ラインを下げるでもなく誰もフォローにも行かないところがジャマイカの組織力がアレなところです。

 そんな組織力のジャマイカの苦し紛れのパスにしつこく食らいついて追い詰めます。anti2 敵ながら、誰か真ん中にもらいに入ったれよと同情してしまいます。。

 ここで岡崎が上手く相手選手に体を当ててボールを奪います。しかも前向き!anti3 欲を言えばこの瞬間で、両ウィングの本田、武藤は既にゴールへ向けてスタートを切ってるぐらいの集中力が欲しいところ(両者とも棒立ち・・)。

 で、ここがポイントなんですが、岡崎はたった一人でゴールへ向かって直進です。他の選手の上がりを待つとか数的有利とか関係ありません。とにかく一人でぶち抜く姿勢を見せることが重要です。anti4 ご覧のように相手DFラインは岡崎の単騎突撃に対して壁を作るためにギュッと寄ります。必然です。

 しかし、この岡崎の突撃は実は単騎ではありません。anti5 縦にしかける岡崎を追い抜かす勢いで後方部隊が参戦します。

 十分に相手のDF陣を引きつけたところで、岡崎は横を並走する本田にパス。anti6
 

 パスを受けた本田に相手DFが食らいつくも、さらにその背後をトップスピードで駆け抜ける柴崎岳。anti7 本田はもちろん岳が走りこんでいるのを知ってます。さすがです。一瞬ためて最高のタイミングで優しいパスをDFライン裏へ送って、そのボールを岳がダイレクトで中へ放り込んでGKが弾くもジャマイカDFの体に当たりオウンゴールでめでたしめでたし。

後ろ向きの守備

 一気に攻めきる攻撃の強みっていうのは、相手守備陣が相当な勢いで自陣ゴールに向かって走りながら対応せざるを得ないということ。

 これが柴崎岳がクロスを放り込んだ瞬間なんですが、anti8 もう、こんな状況になったら誰がFWで誰がDFとか関係ないぐらいの勢いです。相手選手も含め全員ゴールに向かって走っているので、まともにクリアできないどころかゴールに押しこむ可能性大です。

 オウンゴールは必然と言えます。

 まあけどこの得点シーンは良かったですが、あんな雑なジャマイカ相手に1得点というのは寂しい限りです。もっと取らねば。

攻撃は鋭く短い方がいい

 スペインやバルサのように、ボールをポゼッションすることで自分たちが主導権を握るサッカーは一つの理想形ですが、皆が皆ああいうサッカーが出来るわけではないです。

 ポゼッションサッカーっていうのは相対的強者にのみ許される戦術と言えます。日本の実力では、アジアカップでならそんな強者のサッカーを披露出来ても、ワールドカップで同じことはまず出来ません。残念ですが。

 目標がアジアで威張り散らすことではなく、ワールドカップで勝つことならば、ワールドカップに向けて戦術を練り、チームを作るべきなのは言うまでもありません。

 そういう意味では短く鋭い攻撃を突き詰めていくというのは一つの方法だと思います。

 マイボールになった瞬間が勝負です。マイボールを大事につないで・・じゃありません。その一瞬のお互いに崩れたバランスの中で勝負です。結果的にボールポゼッション率は下がりますがそれでいいんです。

 ポゼッションする時間は減っても、相手ゴールに迫る回数は増えるのが理想です。そしてもちろんゴール数も。

 攻撃は短く鋭く突き刺すイメージで。

 武藤なんかはハーフウェイライン辺りからスピードに乗ってボールを持ち上がるプレーがかなり得意そうです。

 そしてまだアギーレジャパンに呼ばれていないですが、日本には宇佐美、原口というボールを持ち上がることに関して非凡な才能を持った若手が居ます。

 武藤、原口、宇佐美、あと希望を込めて宮市。この4人が切磋琢磨しウィングプレーヤーとして成熟してくれたら、アギーレジャパンは強くなると思います。

 しかしそうなると本田のポジションがなくなるなぁ。

 皆で頑張ってアギーレさんの頭を悩ませてやれ。

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